英語教育って受けたことありますか??
いまでは小学生から英語教育がスタートしているようですし、習い事としても人気のある英語です。
受験のときはもう当たり前のようについてきます。(センター試験は出願大学によっては英語以外の中国語などの言語を選択することも可能です。)
いまでは当たり前のようになっている英語教育ですが、英語ができるとカッコいいと思われる理由に日本人の欧米文化への憧れ、主にアメリカやイギリスへの憧れがあります。
世界中の人とコミュニケーションが取れるのもそうですがやっぱり漠然とした「カッコいい」が先に来るもんなんですよね。いまでこそ憧れの米英ですがかつては米英が敵であり英語という言語そのものがにらまれていたこともあるンンですよ!! いつだと思いますか?
いつ?なぜ英語が敵性言語に?英語教育の行方やいかに。
それは第二次世界対戦中です。
とはいってもこのころはもう英語教育が始まっていました。
今ほどコミュニケーション重視ではなく「英語の論文が読めるようになる為の英語教育」でした。
それでも英語は英語なのでにらまれるんですよ。
戦争中といえば真っ先に浮かぶ合言葉のひとつに「鬼畜米英」があります。
いってしまえばアメリカとイギリスが憎いってことです。
先ほども書いた通り、この段階ではすでに英語教育ははじまっていたんですよ。
じゃあ、どうなったとおもいますか?結論だけ先に話しますね。
英語教育続行です!!やってました!!思いっきりやってました!!
なんと英語教育やっていたんです。敵国の言葉ですがやっていたんです。
もっと言うと、敵国だからこそやっていたんですよ。
資格などの試験のとき、相手(試験)がどんな問題を出してくるのか確認しますよね。
過去問を解いてみたり出題傾向を確認してみたり。敵を知るってやつですね。
それをするのとしないのではかなり違いが出てきます。
ま、日本は負けたんですけどね。
実際に海軍兵學校や旧制中学などの所謂エリート校では英語教育は行われておりました。
国会でも時の内閣総理大臣が世間の「敵国の言葉である英語の教育は取り止めるべき」という民衆の主張にたいして
「英語教育は戦争において必要である」と答弁しました。英語教育の廃止を否定したのです。
ちなみに当時の高等学校の受験科目には英語がありました。つまり当時の受験生は敵性語の勉強に励んでいたんです。あれ?そこの貴方??画面の前のあなた??受験生のあなたガッカリした??
英語っていつでもどこでも大切な言語なんですよ!!
実際にどんな問題が出題されたの??
まぁぶっちゃけ実用性なんてございません。
と言い切るのは難しいかもせん。実用性には疑問を抱かずにはいられない。とでもいいましょうか。
和訳よりも英訳のほうがメインでした。どんな文章だったのでしょうか。
日本の武人は刀折れ矢尽きるまで闘ひ続ける。さうなっても彼は降参する位なら寧ろ自決する。之は世界無類の大和魂があるからだ。
これは1942年2月号の『受験と学生』からの抜粋です。
そしてもうひとつご紹介します。
これは『学生』という雑誌からです。
英語は日本語である。わが大日本帝国の勢力圏内に於いて通用する英語は、明らかに日本語の一方言なのである。従って我等は今日以後、国語の一部として英語を当然学習すべきである
と書かれていました。なんということでしょう。
英語は日本語ですって。
もしかしたら今よりも英語が(ある一定層では)身近だったのではないでしょうか。
ところでこんな内容がジャパニーズイングリシュなもので英語が習得できるのでしょうか。
仮に出来たとしても、思想の刷り込みがメインなのでは?と思う方もいらっしゃるかとおもいます。
その通りです。
英語と思想の刷り込みと一石二鳥ですよね。
当時のひともよく考えたもんです。
番外編 国語の文章はどうなってた??
英語は戦意高揚な内容がとても多かったです。
国語に関しては明治維新の富国強兵のころから軍事色濃かったですよ!
ですが太平洋戦争に入ってからは国民の生活そのものにも戦争が入り込む描写も多くなってきたんです。
戦争ゴッコをしたり、父親がいない前提で話が進んだり(そんな日常っていう)
英語と戦争
英語と戦争。というとだいたいのひとが戦争中は英語教育なんて無かったと考えるひとが大半ですしそう考えるのが自然だとおもいます。実際、野球用語や料理名が英語から日本語になったりもしましたし民衆も英語教育廃止論もでたくらいですしね。
でもいまは英米とも仲良くしてますし、英語の長文などの内容も日常的なもので戦争とは無縁ですよね。
それってすごく平和な証でありがたいことです。
なので今この時代に英語を勉強できている方、ススンデゴリゴリ勉強しましょうね!!!
You can do it!!
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